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貝に続く場所にて
カイニツヅクバショニテ
- 著: 石沢 麻依

芥川賞受賞の鮮烈デビュー作、待望の文庫化。
あの日行方不明となった彼が、ドイツの私の元を訪れる。
忘却に抗う言語芸術の傑作にして、鮮烈なるデビュー小説。
第165回芥川賞受賞作
第64回群像新人文学賞受賞作
ドイツの学術都市ゲッティンゲンに暮らす私の元に、東日本大震災で行方不明になった彼が現れる。
陽に透けないほどの存在感を持つその訪問者に私は安堵するが、死者との邂逅はその街と人の様相を重層的な記憶を掘り起こすように変容させてゆく。
群像新人文学賞と芥川賞をダブル受賞した著者のデビュー作。
解説=松永美穂(ドイツ文学者、翻訳家)
Mai Ishizawa
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書誌情報
紙版
発売日
2023年09月15日
ISBN
9784065326817
判型
A6
価格
定価:704円(本体640円)
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2023年09月15日
JDCN
06A0000000000704725L
初出
この作品は、2021年7月、小社より単行本として刊行されました。
著者紹介
石沢麻依(いしざわ・まい) 1980年、宮城県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。ドイツ在住。2021年、「貝に続く場所にて」(本作)で第64回群像新人文学賞を受賞しデビュー。同作は同年第165回芥川龍之介賞を受賞。他の著書に『月の三相』がある。