近世日朝通交貿易史の研究

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近世日朝通交貿易史の研究
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内容紹介

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目次

  • 序論
  • 一 研究の意図と視角 二 近世日朝通交貿易史に関する従来の研究 三 史料の所在 特に宗家記録を中心に 四 本書の構成と目的
  • 第一部 近世日朝通交貿易体制の確立
  • 第一章 日朝関係の再開と対馬
  • 一 対馬による講和交渉 二 国書改竄とその背景 三 己酉約条の締結
  • 第二章 近世初頭の貿易仕法と取引品目
  • 一 進上と回賜・求請 二 公貿易と取引品目 三 私貿易(開市)と取引品目
  • 第三章 渡航船増加工作とその種類
  • 一 受図書船と貿易額 二 受職人船の渡航 渡航時期の相違と通説への疑問 三 差倭の派遣と応接 四 副船・水木船・再渡船の渡航
  • 第四章 使船乗員の実態
  • 一 使船乗員の構成 二 使船所務権の存在 『諸記録』にみえる小送使所務者 三 商人の使船同乗と貿易活動
  • 第五章 日朝外交体制の確立
  • 一 「柳川一件」と日朝関係の刷新 二 「大君外交」の確立 三 日朝間の朝聘と対馬の役割 四 外政機構としての倭館
  • 第六章 「兼帯の制」成立と貿易仕法の改変
  • 一 「兼帯の制」定約と実施 二 貿易仕法の改変 三 使船の渡航様式 年例送使の確立 四 差倭の定例化
  • 第七章 草梁倭館の設置と機能
  • 一 倭館の変遷と草梁項への移転 二 草梁倭館の規模及び景観 三 倭館役員の構成
  • 第八章 館守『毎日記』からみた朝鮮渡航船 宝永四・五・六年の航行実態
  • 一 渡航船の種類と年間渡航数 二 八送使の渡航と留館日数 三 貿易船の渡航様式 四 御銀船における銀の輸送
  • 第二部 対馬藩の貿易経営
  • 第九章 元方役の設置と私貿易の藩営化
  • 一 元方役設置の背景 二 元方役の創設と職掌 三 元方役の構成員・就任期間・待遇 四 元方役の活動 五 売掛銀の累積と元方役の廃止
  • 第十章 貿易帳簿からみた私貿易の数量的考察
  • 一 貿易帳簿について 二 私貿易額と利潤 三 輸出入商品の種類と内訳 四 主要取引品目の趨勢
  • 第十一章 輸出銀をめぐる諸問題
  • 第一 貨幣改鋳と日朝交易銀の変遷
  • 一 元禄・宝永期の貨幣改鋳と日朝交易銀 二 宝永期「特鋳銀」の鋳造と通用 三 正徳・享保期の交易銀 四 元文期「特鋳銀」と鋳造停止
  • 第二 銀輸出高の動向と幕府の貿易政策
  • 一 正徳期以降の銀輪出高 二 貞享期~宝暦期における銀輸出高の動向 三 銀輸出の季節変動と東アジア通商圏 四 幕府の銀輸出抑制策 新井白石の日朝交易銀減少論をめぐって
  • 第十二章 輸出銅の調達
  • 一 公貿易における銅輸出定額 二 宝永期以前の銅調達 三 調達抑制と十万斤の輸出限定 四 薬種問屋酢屋孫四郎との銅取引 宝暦・明和期の銅調達ルート
  • 第十三章 人参の国内販売
  • 一 人参座の設置 二 人参の小売価格 三 人参販売量の地域的特性 四 人参買入資金としての幕府下賜金・拝借金
  • 第十四章 対馬藩京都藩邸における白糸・絹織物の販売
  • 一 京都藩邸の役割 二 京都販売機構の設定
  • 補論一 貿易商人「六十人」について
  • 補論二 「鎖国」成立期日朝貿易に関する一史料
  • 結語
  • あとがき
  • 索引(人名・事項・史料)
  • 表図目録

製品情報

製品名 近世日朝通交貿易史の研究
著者名 著:田代 和生

著者紹介

著:田代 和生(タシロ カズイ)

1946年生まれ。歴史学者。慶應義塾大学名誉教授。専門は、近世日朝関係史。中央大学文学部卒、同大学院修士課程修了、慶應義塾大学大学院博士課程満期退学。文学博士。
著書に、『近世日朝通交貿易史の研究』『書き替えられた国書』『江戸時代朝鮮薬材調査の研究』『日朝交易と対馬藩』『新・倭館鎖国時代の日本人町』など、
校訂書に、『対馬宗家文書』『交隣提醒』などがある。

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