黒人理性批判

講談社選書メチエ
コクジンリセイヒハン
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黒人理性批判
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内容紹介

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目次

序 世界が黒人になること
眩暈するような組み立て/未来の人種

1 人種主体
仮構作用と精神の閉域/新たな等級化/「黒人」という実詞/外観、真実、幻影/囲い地の論理

2 幻想の井戸
猶予中の人類/所属決定、内面化、そして反転/白人の黒人と黒人の白人/名前のパラドックス/世界の巨像/世界の分割/国家‐植民地主義/軽薄さとエキゾティズム/みずから理性を失うこと/友愛の限界

3 差異と自己決定
自由主義と急進的悲観主義/誰もと同じ人間/普遍的なものと特殊なもの/伝統、記憶、そして創造/諸々の世界の交通

4 小さな秘密
支配層の諸々の歴史/謎の鏡/商品のエロティシズム/黒人の時間/身体、彫像、肖像

5 奴隷のためのレクイエム
多様性と超過/ぼろぼろの人間/奴隷と亡霊について/生と労働について

6 主体の臨床医学
主人とその黒人/人種の闘争と自己決定/人間への上昇/大いなる喧噪/被植民者の解放的暴力/栄光の影/民主主義と人種の詩学

エピローグ
たった一つの世界しかない

訳者あとがき

製品情報

製品名 黒人理性批判
著者名 著:アシル・ムベンベ 訳:宇野 邦一
発売日 2024年11月14日
価格 定価:2,365円(本体2,150円)
ISBN 978-4-06-537793-2
通巻番号 815
判型 四六
ページ数 344ページ
シリーズ 講談社選書メチエ

著者紹介

著:アシル・ムベンベ(アシル ムベンベ)

1957年生まれ。カメルーンの哲学者・歴史学者・政治学者。パンテオン=ソルボンヌ大学で歴史学の博士号を取得し、パリ政治学院で政治学の専門研究課程を修了。コロンビア大学、ペンシルヴェニア大学、イェール大学などで教鞭を執ったのち、アフリカに戻る。現在、ウィットウォーターズランド社会経済研究所(ヨハネスブルグ)研究主任。主な著書として、本書(2013年)のほか、Les jeunes et l’ordre politique en Afrique noire (1985); De la postcolonie (2000); Sortir de la grande nuit (2010); Brutalisme (2020)などがある。

訳:宇野 邦一(ウノ クニイチ)

1948年生まれ。パリ第8大学哲学博士。立教大学名誉教授。専門は、フランス文学・思想、映像身体論。主な著書として、『ドゥルーズ 流動の哲学』(講談社選書メチエ、のち講談社学術文庫(増補改訂))、『反歴史論』(せりか書房、のち講談社学術文庫)、『非有機的生』(講談社選書メチエ)ほか。主な訳書として、アントナン・アルトー『神の裁きと訣別するため』、『タラウマラ』(以上、河出文庫)、ジル・ドゥルーズ『フランシス・ベーコン』(河出書房新社)、『プルーストとシーニュ』(法政大学出版局)、ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ『アンチ・オイディプス』(河出文庫)、『カフカ』(法政大学出版局)ほか。

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