内容紹介
+ もっとみる
目次
- 第一部
- 石川啄木と現代
- 一 ロマンティシズムからニヒリズムへ
- 二 社会主義的ヒューマニズムの側面
- 三 超人思想とその挫折
- 四 神と議論した夢
- 五 啄木の残した問題
- 夏目漱石における近代化と伝統
- 一 外発的近代化の苦悩
- 二 自己本位の立場
- 三 創作活動のモチーフ
- 四 近代的自我の崩壊過程(一)
- 五 近代的自我の崩壊過程(二)
- 六 伝統的思想への志向
- 太宰治におけるデカダンスとモラル
- 一 モラルとデカダンス
- 二 太宰治のデカダンスの生成過程
- 三 虚無と信仰
- 四 道化の理論
- 堀辰雄の世界
- 一 心の白絹
- 二 死の味わいのする生
- 三 孤独な者の灯す明り
- 四 堀辰雄と芥川龍之介
- 志賀直哉と椎名麟三
- 一 対蹠的な問題意識
- 二 肯定的人生態度の共通性
- a 椎名麟三の思想形成
- b 志賀直哉の思想形成
- 三 東洋的立場とキリスト教的立場
- 椎名麟三の『美しい女』について
- 一 椎名麟三の基礎体験
- 二 『美しい女』の主人公の性格
- 三人のキリスト者の肖像
- 一 植村正久 正統的キリスト教の育成
- 二 内村鑑三 福音の主体的把握と現実との対決
- 三 賀川豊彦 捨身の実践
- 第二部
- 日本の近代化と伝統
- 一 近代化と伝統の並存
- 二 近代化のふくむ伝統否定
- a 功利主義による伝統の破壊
- b 自然主義による伝統の破壊
- c マルクス主義による伝統の破壊
- d プラグマティズムによる伝統の破壊
- 三 近代化のなかの伝統への復帰
- 四 知識階級の民衆よりの遊離
- 大正の知識人の形成
- 一 一般的動向
- 二 白樺派の人道主義
- 三 新カント派哲学、文化主義、人格主義
- 四 教養思想
- 五 宗教の動向
- 現代日本人の精神構造
- 一 天下泰平とモラル
- 二 近代日本の宗教的空白と天皇制
- 三 天皇制とコンミュニズムの権威喪失と私生活中心の到来
- 四 死の衝動と伝統への還帰
- 日本精神史におけるキリスト教の位置
- 一 太宰治の「反キリスト的なものへの戦ひ」
- 二 近代精神の媒介者としてのキリスト教
- 三 キリスト教蔑視とその原因
- 四 近代精神の克服者としてのキリスト教
- あとがき
製品情報
製品名 | 近代日本の文学と宗教 |
---|---|
著者名 | 著:久山 康 |