「あ」そぶためうまれてきたのさぼくはねこ、「い」つだっていえでのよういはできている、「う」れしいとしぜんにのどがなってくる……。 言葉遊びの名手・石津ちひろと、「わにわに」シリーズでおなじみの山口マオが、15年以上温め続けた企画がついに実現! 猫の気持ちを5・7・5と木版画でとらえた、猫好きの著者ふたりがおくる、猫のことば絵本。
1953年、愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。絵本作家、詩人、翻訳家。『なぞなぞのたび』(絵・荒井良二 フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(絵・ささめやゆき 講談社)で日本絵本賞、詩集『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。絵本に『バレエのおけいこ』(絵・庄野ナホコ ブロンズ新社)『ねこは すっぽり』(絵・松田奈那子 こぐま社)『おやつ』(絵・石黒亜矢子 BL出版)『ねこのこね』(絵・おくはらゆめ アリス館)などがある。これまでともに過ごした猫は、グレオ(アルジェリア出身のグレー猫)、ミミとロロ(群馬県・川場村出身のグレー猫兄弟)。現在は、庭猫のシロ(またの名を"もちお")が心の支え。
1958年、千葉県生まれ。東京造形大学絵画科卒業。イラストレーター、絵本作家、画家。シニカルな猫のキャラクター「マオ猫」でさまざまな作品を展開。絵本に「わにわに」シリーズ(文・小風さち 福音館書店)『おれ、きょうりゅうしんかんせん』(作・片平直樹)『ねこでんしゃ』(ともに交通新聞社)『シグナルとシグナレス』(作・宮沢賢治 三起商行)などがある。千葉県南房総市にオリジナルギャラリー&ショップ「海猫堂」を主宰。猫との出会いは3歳頃に隣の家から連れてきてしまった子猫を、譲り受けて飼いはじめたカマ子が最初。以来、カマ子の娘・三毛猫チビ子の初出産を見届けたりと、猫との縁は深い。