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希望のステージ
キボウノステージ
- 著: 南 杏子

舞台に立たせてあげることが、寄り添うこと──市民会館で出演者の医療サポートをする女医の姿を、現役の医師が描く感動の医療小説!
ある医療事故をきっかけに都心の大病院を飛び出した女医・菜々子は、兄が経営する東京近郊の個人病院で働き始める。それから間もなく、中学時代の同級生に誘われ地元の市民会館で、ステージに立つ出演者たちの医療サポートを請け負うことになってしまう……。
──命を削ってでも市民会館の舞台に立とうとする患者たちは、末期癌であったり、白血病であったり、歩行困難者であったりとさまざま。現役の医者が身近な設定で、現代の超高齢社会と高度医療のありようを直視する連作短編集。
文庫化に際し『ステージ・ドクター菜々子が熱くなる瞬間』より改題。
ⒸKyoko Minami
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書誌情報
紙版
発売日
2021年09月15日
ISBN
9784065249390
判型
A6
価格
定価:946円(本体860円)
ページ数
464ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2021年09月15日
JDCN
06A0000000000366161N
初出
本書は2019年9月に『ステージ・ドクター菜々子が熱くなる瞬間』として小社より刊行されました。文庫化にあたり、一部を加筆・修正しました。
著者紹介
1961年、徳島県生まれ。日本女子大学卒。出版社勤務を経て、東海大学医学部に学士編入。卒業後、慶応大学病院老年内科などで勤務したのち、スイスへ転居。スイス医療福祉互助会顧問医などを務める。帰国後、都内の終末期医療専門病院に内科医として勤務。『サイレント・ブレス』(『サイレント・ブレス 看取りのカルテ』に改題)がデビュー作。その他の著書に、ドラマ化された『ディア・ペイシェント』(『ディア・ペイシェント 絆のカルテ』に改題)、映画化された『いのちの停車場』、『ブラックウェルに憧れて』、『ヴァイタル・サイン』がある。