歴史の意味という形而上的な世界秘密に属する問題を考察した「歴史と現在」、敗戦による深い混迷にさいして、ドイツ史の光と影を批判的に検討した「ドイツ史の邪路か?」をはじ め、ドイツ史学思想の伝統に立つ巨匠が、歴史的感覚と歴史の意味の相関的把握に、歴史主義が生み出した種々の病的状態の克服の鍵をもとめた論考七編。 【目次】 訳者のまえがき 原著初版への序言 原著第五版への序言 一 歴史と現在 二 ランケの政治問答 三 ドロイゼンの史学論 四 十八世紀の古典主義・ロマン主義・歴史的思考 五 シラーの『散策』 六 歴史主義およびシュライエルマッヘルの個体性思想の成立史のために 七 ドイツ史の邪路か? 訳注 訳者のあとがき
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今を生きる思想 宮本常一 歴史は庶民がつくる
畑中 章宏
ハイデッガー論攷
辻村 公一
死の商人 戦争と兵器の歴史
岡倉 古志郎,小泉 悠
戦百景 大坂夏の陣
矢野 隆
イギリス革命思想史
田村 秀夫
風よ雲よ 上下合本版
陳 舜臣
芸術とは何か
井島 勉
QED 神鹿の棺
高田 崇史
ヌルハチ 朔北の将星
小前 亮
歴史人物ツアーガイド 誰もが知ってて知らない 紫式部と平安京の有名人103
三猿舎
霊獣紀 鳳雛の書(上)
篠原 悠希
歴史学の始まり ヘロドトスとトゥキュディデス
桜井 万里子
1862~1954年。ドイツの歴史学者。シュトラスブルク大学教授。ベルリン大学、ボン大学に学ぶ。著書に、『ドイツの悲劇 考察と回想』『近代史における国家理性の理念』『歴史主義の成立(上下)』『近代史における国家理性の理念』『世界市民主義と国民国家 ドイツ国民国家発生の研究』『歴史的感覚と歴史の意味』『ランケとブルクハルト』などがある。
1911~1990年。歴史学者。名古屋大学文学部教授、大阪市立大学教授などを歴任。京都帝国大学文学部史学科卒。専門は、歴史記述の方法論、西洋近代史。著書に、『政治史の課題』『歴史主義の歴史理論』『近世から現代へ』『日露戦争以後 東アジアをめぐる帝国主義の国際関係』『新書西洋史 7 帝国主義の展開』『史学概論』『世界の歴史 21 帝国主義の開幕』『日露戦争史の研究』(共編著) 『世界の歴史 13 帝国主義の時代』(共編著)『世界歴史 第7巻 現代の世界』(共編著)など、訳書に、フリードリヒ・マイネッケ『歴史主義の立場』マイネッケ『国家と個性』マイネッケ『ランケとブルクハルト』(共訳)マイネッケ『歴史的感覚と歴史の意味』などがある。