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仕事の未来 「ジョブ・オートメーション」の罠と「ギグ・エコノミー」の現実
シゴトノミライジョブオートメーションノワナトギグエコノミーノゲンジツ
- 著: 小林 雅一

新型コロナウイルスのパンデミックに伴い、
グーグルやアップル、フェイスブックなど巨大IT企業が、
得意のクラウド業務システムを自社活用して、
従業員にテレワーク(在宅勤務)を呼びかけた。
にもかかわらず、その試みが
必ずしもうまくいっていないのはなぜか?
グーグルとアマゾンという、世界をリードする2大企業は
なぜAIを駆使した「仕事自動化」より、
精神的・人間的な要素を重要視しているのか?
・・・・・
いま世界各国で増えている新たな職業、
アメリカで自動運転車が憎まれている理由、
医療に応用される「ワトソン」の限界とは?
世界的な景気後退と雇用不安が危惧される中、
「これから起こること」とは?
はたして、AIが切り開く未来は、
本当に私たちを「幸せ」にするのだろうか?
・・・・・
AIやロボットが人間の労働者に置き換わるのではなく、
両者が共存共栄を図るにはどうしたらいいか。
人と高度技術の関係が今ほど問われる時代はかつてなかったでしょう。
それを考える一助になることを願って、この本は書かれました。
本書はまた、ここ数年で急激に盛り上がったAIブームの後日談、
ないしは冷静な評価・総括でもあります。
筆者は2015年に著した『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』(講談社現代新書)の中で、
高度な数理統計学や脳科学をベースに急激な進化を遂げたディープラーニング、
あるいは世界の自動車産業を根底から覆す自動運転技術、
さらにはグーグルが開発中の人型ロボットなどAI開発の最前線を紹介しました。
その後、AIブームが過熱する中で、AIが全人類の知能を凌駕するシンギュラリティ(技術的特異点)や
AI万能論、あるいはAIやロボットに仕事を奪われる新種の雇用破壊、
はてはAIによる人類絶滅の危機など、
プラスとマイナス両極端のイメージが社会に形成されました。
それらの中には、現実離れしたものも少なくありません。
当時から5年余りが経過した今、実際のAIあるいは自動運転車や次世代ロボットは
どんなフェーズにあるのか?
本書はそれらの現状や実力をつぶさに見ていきます。
・・・・・
【本書のおもな内容】
第1章 誰のための技術革新なのか?
第2章 自動運転車はなぜ人に憎まれるのか?
第3章 AIロボットの夢と現実
第4章 医療に応用されるAI
第5章 私たちの生産性や創造性はどう引き出されるのか
Ⓒ小林雅一
- 前巻
- 次巻
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目次
はじめに
第1章 誰のための技術革新なのか?ーーAIに翻弄される世界の労働者たち
ヒトがやりたくない仕事をロボットに
人間に残された仕事
経営者の建て前と本音
フィンランドのAI人材計画
AIにできることと、できないことの判定基準
AIが引き起こす社会差別 ほか
第2章 自動運転車はなぜ人に憎まれるのか?ーーギグ・エコノミーの先にあるもの
テスト走行中に起こる嫌がらせ事件
大転換期に突入した自動車産業
ウーバーとタクシー業界の争い
ギグ・エコノミーの実態
世界初・自動運転車レースの顛末
自動車業界とAI業界の違い ほか
第3章 AIロボットの夢と現実ーー我々(人間の労働者)と競う実力はあるのか?
グーグルのスーパー・ロボット開発はなぜ失敗したのか
ロボット導入でアマゾン労働者は解雇されたか
実店舗ビジネスに注力するアマゾン
無愛想な店員よりロボットのほうがマシ
人間の助けを求める宅配ロボット
軍事に応用されるAIロボット ほか
第4章 医療に応用されるAIーー人から学ぶ人工知能は人(師)を超えられるのか?
ワトソンをインストールするのは容易ではない
ワトソンの原理的限界
割れる評価
ワトソンに見られる偏向
医療現場のヒエラルキーを解消できるか?
ニューラルネットはどのように学習するか
プライバシー漏洩の懸念 ほか
第5章 私たちの生産性や創造性はどう引き出されるのか――グーグルとアマゾンの働き方改革
アマゾン「再教育プログラム」裏事情
AIの指示に従って働く従業員
グーグルの生産性向上計画
成功のカギは心理的安全性
自由と秩序のバランスが今後の課題に
協調性よりも批判性を優先するアマゾン
突然の在宅勤務に戸惑うシリコンバレーのオフィスワーカー
危機を乗り越えて求められる本来の働き方とは ほか
おわりに
書誌情報
紙版
発売日
2020年04月15日
ISBN
9784065199350
判型
新書
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
2569
ページ数
280ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2020年04月15日
JDCN
06A0000000000205671J
著者紹介
1963年、群馬県生まれ。KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。専門はITやライフ・サイエンスなど先端技術の動向調査。東京大学理学部物理学科卒業、同大学院理学系研究科を修了後、雑誌記者などを経てボストン大学に留学、マスコミ論を専攻。ニューヨークで新聞社勤務、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭をとった後、現職。著書に『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』『ゲノム編集とは何か 「DNAのメス」クリスパーの衝撃』(以上、講談社現代新書)など多数。
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