結婚――それは人生の墓場か、パラダイスか? 古今東西の解けない謎ともいえる「結婚」に、人気作家7名が迫ります。ダークサイドから見た〈黒い結婚〉と、ハッピーサイドから見た〈白い結婚〉。白黒両面から見た結婚の裏と表、たっぷりお届けします。 黒い結婚 窪美澄 「水際の金魚」 深沢潮 「かっぱーん」 木原音瀬 「愛の結晶」 中島京子 「家猫」 白い結婚 森美樹 「ダーリンは女装家」 瀧羽麻子 「シュークリーム」 成田名璃子 「いつか、二人で。」
中島京子(なかじま・きょうこ)'64年東京都生まれ。2003年『FUTON』でデビュー。'10年『小さいおうち』で直木賞受賞、'14年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花賞受賞。他の著者に『かたづの!』『長いお別れ』『彼女に関する十二章』など。
窪美澄(くぼ・みすみ)'65年東京生まれ。2009年「ミクマリ」でR-18文学賞を受賞しデビュー。'11年『ふがいない僕は空を見た』で山本周五郎賞受賞、'12年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞受賞。他の著書に『アニバーサリー』『よるのふくらみ』『アカガミ』など。
木原音瀬(このはら・なりせ)'95年『眠る兎』でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しく鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は話題となった。他の著書に『あいの、うた』『秘密』『さようならと、と君は手を振った』など多数。
深沢潮(ふかざわ・うしお)'66年東京都生まれ。2012年「金江のおばさん」でR-18文学賞受賞。'13年『ハンサラン 愛する人びと』でデビュー。他の著者に『ランチに行きましょう』『ひとかどの父へ』『緑と赤』『ママたちの下克上』など。
成田名璃子(なりた・なりこ)'75年、青森県生まれ。2011年「やまびこのいる窓」で電撃小説大賞を受賞、翌年デビュー。著書に『東京すみっこごはん』『不動産男子のワケあり物件』『幸せの青い贈りもの』など。
瀧羽麻子(たきわ・あさこ)'81年兵庫県生まれ。2007年『うさぎパン』でダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞。他の著書に『左京区七夕通東入ル』『花嫁の花』『ハローサヨコ、きみの技術に敬服するよ』など。
森美樹(もり・みき)'70年埼玉県生まれ。'95年『十六夜の行方』で講談社X文庫ティーンズハート大賞佳作を受賞し、デビュー。'13年「朝凪」でR-18文学賞読者賞受賞。他の著書に『主婦病』『幸福なハダカ』など。