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歪んだ波紋
ユガンダハモン
- 著: 塩田 武士

記者は一度は未知の扉を開けるものだ。「黒い依頼」――誤報と虚報 「共犯者」――誤報と時効 「ゼロの影」――誤報と沈黙 「Dの微笑」――誤報と娯楽 「歪んだ波紋」――誤報と権力 新聞、テレビ、週刊誌、ネットメディア――情報のプリズムは、武器にもなり、人間を狂わす。そして、「革命」を企む、“わるいやつら”が、いる。『罪の声』の“社会派”塩田武士が挑む、5つのリアルフィクション。誤報の後に、真実がある。
騙されるな。真実を、疑え。
悪意が、「情報」という仮面をかぶっている。必要なのは、一人一人のジャーナリズムだ。18万部のベストセラー『罪の声』から2年。”社会派作家”塩田武士が描ききった、この世界を生き抜くためのリアルフィクション。
「誤報」にまつわる5つの物語。
「黒い依頼」 ――誤報と虚報
「共犯者」 ――誤報と時効
「ゼロの影」 ――誤報と沈黙
「Dの微笑」 ――誤報と娯楽
「歪んだ波紋」――誤報と権力
新聞、テレビ、週刊誌、ネットメディア――昭和が終わり、平成も終わる。気づけば私たちは、リアルもフェイクも混じった膨大な情報(ジャンク)に囲まれていた。その混沌につけ込み、真実を歪ませて「革命」を企む”わるいやつら”が、この国で蠢いている。松本清張は「戦争」を背負って昭和を描いた。塩田武士は「情報」を背負い、平成と未来を描く。
全日本人必読。背筋も凍る世界が見えてくる。
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目次
黒い依頼
共犯者
ゼロの影
Dの微笑
歪んだ波紋
書誌情報
紙版
発売日
2018年08月09日
ISBN
9784065123515
判型
四六変型
価格
定価:1,705円(本体1,550円)
ページ数
282ページ
初出
「黒い依頼」…「小説現代」2017年5月号(「ペン先の行方」改題)、「共犯者」…「小説現代」2017年9月号(「煙の向こう」改題)、「ゼロの影」…「小説現代」2017年11月号、「Dの微笑」…「小説現代」2018年2月号、「歪んだ波紋」…書き下ろし。
収録作品
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作品名初出
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作品名
黒い依頼
初出
『小説現代』2017年5月号(「ペン先の行方」改題)
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作品名
共犯者
初出
『小説現代』2017年9月号(「煙の向こう」改題)
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作品名
ゼロの影
初出
『小説現代』2017年11月号
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作品名
Dの微笑
初出
『小説現代』2018年2月号
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作品名
歪んだ波紋
初出
書き下ろし
著者紹介
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。新聞社勤務中の2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。2016年『罪の声』にて、第7回山田風太郎賞受賞、「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門で第1位となる。他の著書に、『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『盤上に散る』『雪の香り』『氷の仮面』『拳に聞け!』『騙し絵の牙』がある。