内容紹介
こよなく愛したC・ラムを巡る英国への旅。香り高き紀行文学ーー英国の名文家として知られ、今もなお読み継がれているチャールズ・ラム(1775~1834)をこよなく愛した著者が、ロンドンを中心に、ラムゆかりの地を訪れた旅行記。時代を超えた瞑想が、ラムへの深い想いを伝え、英国の食文化や店内の鮮やかな描写、華やかなる舞台、夫人とのなにげない散歩が、我々を旅へと誘ってくれる。豊かな時間の流れは、滞在記を香り高い「紀行文学」へ。
◎「この『陽気なクラウン・オフィス・ロウ』では、作者がいわばロンドンの空気の中に丸ごと溶け込み、心ゆくまでロンドンという大都会の古びた湯船にゆったりと身を横たえ、ラムへの尽きぬ思いに浸っているということだろう。この滞在記にただよう一種沁み沁みとした哀感は、ここに由来する。」<井内雄四郎「解説」より>
製品情報
製品名 | 陽気なクラウン・オフィス・ロウ |
---|---|
著者名 | 著:庄野 潤三 |
発売日 | 2011年12月10日 |
価格 | 定価 : 本体1,500円(税別) |
ISBN | 978-4-06-290143-7 |
判型 | A6 |
ページ数 | 416ページ |
シリーズ | 講談社文芸文庫 |
初出 | 文藝春秋「陽気なクラウン・オフィス・ロウ」(1984年2月刊)を底本とし、多少ふりがなを調整した。本文中明らかな誤記、誤植と思われる箇所は正したが、原則として底本に従った。 |