講談社文芸文庫
コク
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刻
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内容紹介

二つの国と二つの言語。夭逝した芥川賞作家の内面の葛藤を描く長篇小説ーー若くして亡くなった、在日韓国人女性作家。日本で生まれ育ち、韓国人の血にわだかまりつつも、日本人化している自分へのいらだちとコンプレックス。母国に留学し直面した、その国の理想と現実への想い。芥川賞作家の女の「生理」の時間の過程を熱く語る長篇と、「私にとっての母国と日本」という1990年にソウルで、元原稿は直接韓国語で書かれた講演を収録。
◎アイデンティティを追求した李良枝の私小説は、「目に見えない」心のミステリーを解明しようとした鮮烈なテキストなのである。日本から、見知らぬ「母国」へやってきた「刻」の主人公は、だから、母語ではない母国語の文字の前で落ち着きを失う。その「私」の1日においては、だから、一刻一刻、親近感と距離感の間で心のゆらぎを覚えて、最終的には選ぶことができないのだろう。<リービ英雄「解説」より>

製品情報

製品名
著者名 著:李 良枝
発売日 2010年05月11日
価格 定価 : 本体1,400円(税別)
ISBN 978-4-06-290086-7
判型 A6
ページ数 256ページ
シリーズ 講談社文芸文庫
初出 講談社版「李良枝全集」(1993年)を底本として使用。

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