「ユニコーンの角」の力で目を治してもらったラーラは、女王ロトらとともに学術都市メティスへと向かった。メティスの大図書館で古い書物を調べ、大臣ブーエが手に入れようとしている『秘密』と、地下通路に隠されているものの手がかりを探らねばならないのだ。 ラーラたちが王宮の秘密を探っているあいだに、ブーエは「女王ロトが亡くなり、自分が次の王になる」と発表していた。 テミス賢王国に受け継がれてきた『秘密』とは--。王国を救うため、ユニコーンと乙女が奮闘するシリーズ最終巻!
作者/牧野礼1983年、愛知県生まれ。小学生のころより小説を書きはじめる。南山大学人文学部日本文化学科卒業。在学中は王朝文学を専攻。第6回ジュニア冒険小説大賞を受賞した『滝まくらの君』(岩崎書店)で、2008年にデビュー。ほかの作品に『夢見の猫 風の犬宮』(くもん出版)がある。
画家/sime書籍イラストやカードゲームイラストを中心に活躍中。おもなイラストに「フェンネル大陸」シリーズ(講談社文庫)、「英国パラソル奇譚」シリーズ(ハヤカワ文庫)、「サエズリ図書館のワルツさん」(星海社)などがある。
地下通路と王宮の秘密
ラーラと二頭の聖獣