元気が出る「家族」の物語。
ママが、がんばってるのは知ってる。パパが、せつないのもわかる。でも、ぼくだって――!
それぞれの想いをのせて、ママの「黄色い子象」は走る。ね、黄色い子象。ぼくたち、どこへ行くんだろう?
ぼくが学校から帰ると、車庫には見たこともない車が入っていた。うちは、パパがいない。いるのはぼくと、妹のななと、ママだけ。よって、その黄色い小さな子象そっくりの車を運転するのは、ママ。ぼくははっきりいって、おそろしかった。だって、ママは、ちょっとありえないくらいのおっちょこちょいなんだ。ああ、ぼくたち、無事でいられるのだろうか……?
※小学中級から
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