内容紹介
広島、パールハーバー、南京、アウシュビッツ、香港、瀋陽、沖縄、シンガポール、朝鮮半島38度線、ローマ、関ヶ原、東京……。世界に大量に存在する戦争博物館と平和博物館。僕たちは本当に戦争のことを知らないのか? それとも戦争のことが好きなのか? 若き社会学者が「戦争」と「記憶」の関係を徹底的に歩いて考える!
まだ誰も、あの戦争をわかっていない……。
沖縄と靖国、戦争博物館のテイストは一緒?
中国は、日本を許す心の広い共産党をアピール!
韓国は、日本への恨みを無料のアミューズメントパークで紹介!!
広島、パールハーバー、南京、アウシュビッツ、香港、瀋陽、沖縄、シンガポール、朝鮮半島38度線、ローマ、関ヶ原、東京……。
世界の戦争博物館は、とんでもないことになっていた。
「若者論」の若き社会学の論客であり、「戦争を知らない平和ボケ」世代でもある古市憲寿が世界の「戦争の記憶」を歩く。
誰も戦争を教えてくれなかった。
だから僕は、旅を始めた。
目次
- 序章 誰も戦争を教えてくれなかった
- 第1章 戦争を知らない若者たち
- 1 戦争を記憶する
- 2 戦争を知らない日本人
- 第2章 アウシュビッツの青空の下で
- 1 万博としてのアウシュビッツ
- 2 ベルリンでは戦争が続いている
- 3 僕たちはイタリアを知らない
- 第3章 中国の旅2011-2012
- 1 上海――愛国デモの季節
- 2 長春――あの戦争は観光地になった
- 3 瀋陽――倒された塔の物語
- 4 大連・旅順――南満州鉄道の終着地
- 5 再び上海――戦争博物館のディズニー映画
- 第4章 戦争の国から届くK-POP
- 1 新大久保の悪夢
- 2 感動の戦争博物館
- 3 戦争が終わらない国で
- 第5章 たとえ国家が戦争を忘れても
- 1 沖縄に散らばる記憶たち
- 2 平和博物館のくに
- 3 そうだ、戦争へ行こう
- 4 大きな記憶と小さな記憶
- 第6章 僕たちは戦争を知らない
- 1 2013年の関ヶ原
- 2 僕たちは、あの戦争の続きを生きる
- 3 戦争なんて知らなくていい
- 終章 SEKAI no OwarI
- 付録 戦争博物館レビュー
製品情報
製品名 | 誰も戦争を教えられない |
---|---|
著者名 | 著:古市 憲寿 |
発売日 | 2015年07月23日 |
価格 | 定価 : 本体850円(税別) |
ISBN | 978-4-06-281606-9 |
判型 | A6変型 |
ページ数 | 400ページ |
シリーズ | 講談社+α文庫 |
初出 | 本書は、2013年8月に小社により刊行された『誰も戦争を教えてくれなかった』を改題し、加筆、再構成の上、文庫化したものです。 |
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