内容紹介
炭化した焼死体の腹部から、異様な「虫の塊」が見つかった。難事件に際し警視庁は、法医昆虫学者・赤堀の起用に踏み切る。死体の周りの虫から犯行を分析するという、日本初の捜査方法とは。
全焼したアパートから1体の焼死体が発見され、放火殺人事件として捜査が開始された。遺体は焼け焦げ炭化して、解剖に回されることに。その過程で、意外な事実が判明する。被害者の腹腔から大量の蠅の幼虫が発見されたのだ。しかも一部は生きた状態で。混乱する現場の署員たちの間に、さらに衝撃が走る。手がかりに「虫」が発見されたせいか、法医昆虫学が捜査に導入されることになる。法医昆虫学はアメリカでは導入済みだが、日本では初めての試み。赤堀涼子という学者が早速紹介され、一課の岩楯警部補と鰐川は昆虫学の力を存分に知らされるのだった。蠅の幼虫は赤堀に何を語ったのか!
目次
- 第一章 コラボレーション
- 第二章 転移
- 第三章 虫の囁き
- 第四章 解毒スープ
- 第五章 一四七ヘルツの羽音
製品情報
製品名 | 法医昆虫学捜査官 |
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著者名 | 著:川瀬 七緒 |
発売日 | 2014年08月12日 |
価格 | 定価 : 本体770円(税別) |
ISBN | 978-4-06-277890-9 |
判型 | A6 |
ページ数 | 496ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 2012年7月に、「147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官」と題して小社より刊行されました。文庫化にあたり、改題のうえ、一部を加筆・修正しました。 |