内容紹介
時は元禄。将軍綱吉が柳沢邸に御成り中、天下の大乱を招きかねない変事が勃発。吉保は秘密を知るもののみなごろしを暗殺集団猿蓑衆に命ずる。伊賀忍者の末裔の流英次郎は天才女医のおそでを護り、おくのほそ道を血に染め、逃亡の旅へ。強大な敵の喉元に迫るは不屈の一寸の虫たち。一方、江戸城奥深くでは、生きる屍のような「影」が「このまま飼い殺しにされてたまるか」と、その時を待っていた……。人の業を問う、傑作時代小説。
将軍綱吉が柳沢邸に御成り中、天下の大乱を招きかねない変事が勃発。吉保(よしやす)は秘密を知る者の鏖(みなごろし)を暗殺集団猿蓑衆(さるみのしゅう)に命ずる。伊賀忍者末裔の英次郎は天才女医おそでを護り、おくのほそ道を血に染め逃亡の旅へ。強大な敵の喉元に迫るは不屈の一寸の虫たち。死闘の行方は!?
吉川英治文学賞に輝く時代小説の最高峰!
目次
- 抹殺の名簿
- 名簿の順位
- 秘匿刺客集団
- 人商街道
- 色なき眼色
- 影への布石
- 巨大な敵影
- 悲しみの足跡
- 順達された喧嘩
- 掘り出された人形
- 鏖峠
- 猿の捨て子
- 吉保の誤算
- 隆光の示唆
- ごまめの衝撃
- 化け物の視野
- 江戸の匂い
- 野良犬の昇格
- 暗殺された寝床
- 宿命の終身囚
製品情報
製品名 | 悪道 |
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著者名 | 著:森村 誠一 |
発売日 | 2012年10月16日 |
価格 | 定価 : 本体920円(税別) |
ISBN | 978-4-06-277393-5 |
判型 | A6 |
ページ数 | 544ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 2010年8月に講談社創業100周年書き下ろし作品として刊行され、2011年4月に吉川英治文学賞を受賞。 |