内容紹介
目次
まえがき
第一章 学びからの逃走
新しいタイプの日本人の出現/勉強を嫌悪する日本の子ども/学力低下は自覚されない/「矛盾」と書けない大学生/わからないことがあっても気にならない/世界そのものが穴だらけ/オレ様化する子どもたち/想定外の問い/家庭内労働の消滅/教育サービスの買い手/教育の逆説/不快という貨幣/生徒たちの意思表示/不快貨幣の起源/クレーマーの増加/学びと時間/母語の習得/変化に抗う子どもたち/「自分探し」イデオロギー/未来を売り払う子どもたち
第二章 リスク社会の弱者たち
パイプラインの亀裂/階層ごとにリスクの濃淡がある/リスクヘッジとは何のことか?/三方一両損という調停術/リスクヘッジを忘れた日本人/代替プランを用意しない/自己決定・自己責任論/貧しさの知恵/構造的弱者が生まれつつある/自己決定する弱者たち/勉強しなくても自信たっぷり/学力低下は「努力の成果」
第三章 労働からの逃走
自己決定の詐術/不条理に気づかない/日本型ニート/青い鳥症候群/転職を繰り返す思考パターン/「賃金が安い」と感じる理由/労働はオーバーアチーブ/交換と贈与/IT長者を支持する理由/実学志向/時間と学び/「学び方」を学ぶ/工場としての学校
第四章 質疑応答
アメリカン・モデルの終焉/子どもの成長を待てない親/育児と音楽/高速化する社会活動/師弟関係の条件/教育者に必要な条件/無限の尊敬/クレーマー化する親/文化資本と階層化/家族と親密圏/新しい親密圏/ニートの未来/ニート対策は家庭で/余計なコミュニケーションが人を育てる/付和雷同体質/相手の話を聴かない人々/時間性の回復策/身体性の教育
文庫版のためのあとがき
製品情報
製品名 | 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち |
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著者名 | 著:内田 樹 |
発売日 | 2009年07月15日 |
価格 | 定価:726円(本体660円) |
ISBN | 978-4-06-276399-8 |
判型 | A6 |
ページ数 | 280ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 2007年1月に小社より刊行された。 |