走行中に2つの殺人……最もあやしい人物は、列車の起点と終点にいた! ーー寝台特急「北陸」の車内で男が毒殺され、同じ車中で、女がナイフで胸を刺され殺された。それぞれの犯行時刻に、第1の事件の容疑者は起点の金沢に、第2の事件の容疑者は終点の東京にいた。ニヒルな調査員、おなじみの鏑木(かぶらぎ)一行が、女を抱きながら事件を見事解決する、ハードボイルドなトラベル・ミステリー。
飛騨高山に死す
特急「白山」悪女の毒
寝台特急「さくら」死者の罠
特急「北陸」「富士」個室殺人の接点
寝台特急『瀬戸』鋼鉄の柩
新幹線「やまびこ8号」死の個室
新幹線『のぞみ6号』死者の指定席
特急「日本海」最果ての殺意
特急「あずさ12号」美しき殺人者
寝台特急「出雲」消された婚約者
特急「富士」「はやぶさ」殺人交差
博多・札幌 見えざる殺人ルート
東京―上野3.6キロの完全犯罪
新潟発「あさひ」複層の殺意
西鹿児島発「交換殺人」特急