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アルノと サッカーボール
アルノトサッカーボール
- 作: イヴォンヌ・ヤハテンベルフ ,
- 訳: 野坂 悦子

アルノはパパからサッカーボールを買ってもらって、嬉しい反面、「大事にするのよ」とママに言われて、ちょっとビクビク。ピカピカのボールをもって外に出ると、当然のように「そのボールであそぼう」と、知らない子から誘われます。
初めてボールを地面に置く瞬間の気持ち、やがて試合にのめり込み、アルノがゴールを決め、試合終了。
サッカーに熱中して、家に帰るのがすっかり遅くなってしまい、ママはぷんぷん。でも、そんなことどうだっていい、ぼくたちはいい試合をしたんだ、とアルノは満足だったのです、というお話。
・訳者からのメッセージ
イヴォンヌさんの今度の絵本は、サッカーの国オランダらしいおはなし。パパからもらった「ほんもの」のサッカーボールを、アルノは使いたいような、使いたくないような、もやもやした気持ちです。いっしょにサッカーする友だちが、ひとりずつ増えて、しかたなくボールをけったときのアルノの顔といったら……。でも、そのあとみんなで試合に夢中になって、アルノは「ほんもの」の喜びを手に入れます。サッカーボールのおかげで!友だちの顔ぶれも、自分より小さい子、女の子、肌の黒い男の子と、マイノリティにさりげなく配慮しているところにも、オランダらしい優しさを感じる一冊です。
- 前巻
- 次巻
書誌情報
紙版
発売日
2011年05月22日
ISBN
9784062626316
判型
A4変型
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
36ページ
著者紹介
作: イヴォンヌ・ヤハテンベルフ(イヴォンヌ・ヤハテンベルフ)
(Yvonne Jagtenberg) オランダ生まれ。アルネムの芸術学校を卒業後、作絵ともに手がけた『とくべつな いちにち』を2001年に発表、オランダの新人奨励賞であるシャーロット・ケーラー奨学金を受け、国際的な注目も集めた。日本では、『とくべつな いちにち』(2006年青少年読書感想文全国コンクールの課題図書小学校低学年の部)のほか『ぼくの ウサギ』『バロチェと くまのスノウト』『バロチェの なつやすみ』(いずれも講談社)が刊行されている。
(のざか えつこ) 東京生まれ。1985年にオランダに渡りフランスを経て1990年に帰国。『おじいちゃん わすれないよ』(金の星社)で、産経児童出版文化賞大賞を受賞。ヤハテンベルフの作品に加え、『ちいさな あかちゃん、こんにちは! 未熟児ってなあに』(講談社)、『かえるでよかった─マックス・ベルジュイスの生涯と仕事』(セーラー出版)などの翻訳作品がある。また、「紙芝居文化の会」海外企画推進委員としても活動をつづけている。