内容紹介
日本の道路技術のショーウィンドウ。1962年、東京オリンピックに先立って開通した首都高速道路。制約の多い都市部に建設するため、首都高速には常に最先端の道路技術が導入されてきた。そこから日本や世界に広まった技術も少なくない。2020年に再び開かれるオリンピックに向けて、新たな段階に入った首都高速の建設・運営・保守の舞台裏を余すところなく解説する。(ブルーバックス・2013年11月刊)
1964年の東京オリンピックに先立って開通した首都高速道路。制約の多い都市部に建設するため、首都高速には常に最先端の道路技術が投入されてきた。そこから日本や世界に広まった技術も少なくない。つまり、首都高速道路は日本の道路技術のショーウィンドウであり、首都高速を知ることは日本の道路技術を知ることにつながるのである。
本書では、2020年に再び開かれる東京オリンピックに向けて、新たな段階に立った首都高速について、建設・運営・保守の舞台裏を余すところなく解説する。とくに2015年春に全線開業予定の中央環状線については、首都高速道路会社の全面協力を得て山手トンネルの未開通部分も含めて取材。詳細に解説した。
川や海の上にどう建設したのか、渋滞はどう測定しているのか、保守・点検はどう行われているのか、といった基本的なポイントから、箱崎JCTはなぜ複雑になったのか、山手トンネルはなぜ上り下りが多いのか、といった建設の経緯をたどる「裏話」まで、これまで知られていなかった情報も満載している。
都心環状線から、羽田線、横羽線、湾岸線、深川線を経て中央環状線へ。建設史の流れに沿って、実走スタイルで首都高速の技術をガイド。読んで楽しい科学のドライブへ、さあ出発!
目次
- もくじ
- 第1章 首都高速の原点=都心環状線
- 1-1 ヨーロッパに続く高速道路
- 1-2 「日本初の高速道路」は無料だった
- 1-3 都心環状線はなぜ片側2車線で作られたのか?
- 第2章 首都高速ネットワーク
- 2-1 首都高速はなぜ生まれたか
- 2-2 首都高速道路の誕生
- 2-3 ネットワークの拡大
- 第3章 建設技術の発展=羽田・横羽線と湾岸線
- 3-1 首都高速の「都市間輸送区間」
- 3-2 住宅地を走るための工夫
- 3-3 横浜の都市高速道路
- 3-4 長大橋梁と海底トンネル
- 第4章 交通管制システム
- 4-1 渋滞をどう検知するのか
- 4-2 交通管制室と道路情報提供
- 4-3 交通障害への対応
- 第5章 新しい首都高速=中央環状線
- 5-1 特殊な高架橋と橋梁
- 5-2 中央環状線の地上区間
- 第6章 山手トンネルの技術
- 6-1 山手トンネルはどうつくられたか
- 6-2 山手トンネルのふしぎ
- 6-3 中央環状品川線
- 第7章 ジャンクションと立体構造
- 7-1 JCTの基本構造
- 7-2 首都高速の特殊な立体構造
- 第8章 首都高速の維持管理と未来
- 8-1 首都高速の特徴
- 8-2 首都高速を守る技術
- 8-3 渋滞は減らせるか
- 8-4 無料化は実現するか
- 8-5 首都高速の海外展開
製品情報
製品名 | 図解・首都高速の科学 |
---|---|
著者名 | 著:川辺 謙一 |
発売日 | 2013年11月21日 |
価格 | 定価 : 本体900円(税別) |
ISBN | 978-4-06-257840-0 |
通巻番号 | 1840 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 256ページ |
シリーズ | ブルーバックス |
関連シリーズ
おすすめの本
-
電子あり
スポーツのおはなし 柔道 柔道がすき!
-
電子あり
東京を弄んだ男 「空疎な小皇帝」石原慎太郎
-
電子あり
江戸・東京水道史
-
OpenCVによる画像処理入門 改訂第2版
-
電子あり
日本近現代建築の歴史 明治維新から現代まで
-
電子あり
スポーツのおはなし スポーツクライミング わたしのビーナス
-
電子あり
駐在刑事 尾根を渡る風
-
電子あり
スポーツのおはなし 体操 わたしの魔法の羽
-
電子あり
食のハラール入門 今日からできるムスリム対応
-
電子あり
工学系のためのレーザー物理入門
-
電子あり
スポーツのおはなし 空手 空手、はじめます!
-
電子あり
スポーツのおはなし 野球 ぼくだけのファインプレー