「ギル、俺を……抱いてくれ」唇を噛みながら、消え入りそうにかぼそく、ジェイはようやく望みを口にした。「本気か?本気でそうしてほしいのか」たしかに、男と女の交わりをまねて、なにが得られるというわけではない。だが、誰にもふれさせたことのない身体の奥深くを、ギルにだけは明け渡すことができる。馬鹿げていても、かまわない。目の前のギルの首筋に、ジェイはきつくしがみついた。