ぴんぞろ

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ぴんぞろ

ピンゾロ

文芸(単行本)

第145回芥川賞候補作!
的確な言葉を丁寧に選んで、好きでたまらない人間を真面目に描けば、おのずと場所も物語も付いて来るという小説の当り前に、久々に出会った気がする。――<山田詠美氏【芥川賞選評より】>

パフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」で活躍中の新鋭が描く、平成“チンチロリン”放浪記。

「サイコロの目ってのは、すべて意味があるんだ。人生なんて意味はねえけどよ、賽の目は宇宙に繋がってるからよ――」
浅草・酉の市でイカサマ賭博に巻き込まれた、脚本家の「おれ」。まるでサイコロの目に導かれるように、流れ流され辿り着いた先は、地方のさびれた温泉街。「おれ」はなぜか、そこのひなびたヌード劇場で前説をする羽目になってしまう――。三味線弾きのルリ婆さんと、その孫のリッちゃん、現実感のないまま三人での奇妙な共同生活が続いてゆくが……。


書誌情報

紙版

発売日

2011年08月18日

ISBN

9784062171977

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

154ページ

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    ぴんぞろ

    初出

    『群像』2011年6月号

  • 作品名

    ぐらぐら一二

    初出

    『群像』2010年4月号

著者紹介

既刊・関連作品一覧

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