「本をさがすんですよね。」 「いやいや。本をさがしてもらいたいのではない。青田早苗ちゃんのつづきが知りたいんじゃ。」 「本ではなくて、青田早苗ちゃんのつづきですか?」 桃さんには、さっぱりわけがわからない。田舎の図書館でおこった、不思議なできごとに、司書の桃さんはいやおうなしに巻きこまれてしまいますが…。 本を愛する人、本に愛された人すべてに贈る、心あたたまるファンタジー。 *子どもから大人まで すべての漢字にふりがなつき *小学館児童出版文化賞受賞作