三氏絶賛!
面白い! 活劇シーンが、生き生きと描かれ、ストーリーに推進力がある。
亡き隆慶一郎氏を彷彿させる期待の新人が登場した。 逢坂 剛
確かな歴史と胸躍る伝奇の融合。場面の見通しの鮮やかさ。
時代のうねりを切り取る類い希な才。新鮮さと驚きに満ちている。 高橋克彦
男よのう、涼山――誰もが本書を読み終えてそう叫ぶに違いない。
心ふるわせる、面白くやがて哀しき傑作戦国時代小説の誕生だ。 縄田一男
裏切り涼山――それは、信念に従い、裏切ることで義を貫く男。
一年を越す兵糧攻めでも落ちない、難攻不落の三木城。
業を煮やした秀吉が送り込んだ、最後の使者――。
あらすじ
天正六(一五七八)年、織田信長の命で中国入りした羽柴秀吉は、播磨の別所家を攻
め、居城の三木城を包囲する。しかし城はなかなか落ちず、一年がたった。秀吉の腹
心・竹中半兵衛は、ある男に城に潜入してもらい、調略により開城に導こうと考える。
その男は信長に滅ぼされた浅井家の家臣だったが、主家を裏切り、信長方に内通、
今は僧侶となり涼山と名乗っていた。浅井の滅亡とともに自害したと思っていた娘が、
三木城にいると半兵衛から聞いた涼山は、尼子十勇士のひとり寺本生死之介とともに
三木城に入る。
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