偏食哲学者と美食哲学者の対話
注意・勧告、お願い・依頼の「音」の絨毯爆撃に、わたしたちは苦しんでいるのに、大多数の日本人は「なんともない」。なぜなのだろう?
日本文化の根につながる大問題を問う。
<「あとがきにかえて コミュニケーションの心得について」より抜粋>
中島「「化粧をやめてください!」とおじさんが言うと、みんなはきょとんとしますよね。そしてしばらくシーンとなっちゃうわけ。変なおじさんがいて、かわいそうな女性がいるなって思われてもいいんです。コミュニケーションが成立していることが大切で、効果は副産物でしかないと思っています。」
加賀野井「人前でぶしつけなことをやっているその人じゃなくて、注意したほうに白い目が向けられる。列に割り込むような人がいると、「そういうのはちょっとまずいんじゃないですか?」とか、やわらかい物腰でさとすようになりました。このくらいやわらかくやると白い目も向かないだろうなと思っていても、やっぱりそうじゃない(笑)。いかに日本人が波風を立てたくないか、よくわかりますね。」
中島「そうですよ。それが公理ですよ。」
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