名文を「なぞり書く」本!
福沢諭吉の、夏目漱石の、宮沢賢治の、あの一節を「声に出して」懐かしみ「なぞり書きして」覚え、子供や孫たちに伝えたい国語教科書に載った日本の名作!
夏目漱石――『草枕』
川端康成――『伊豆の踊子』
芥川龍之介――『杜子春』
太宰治――『走れメロス』
菊池寛――『形』
森鴎外――『高瀬舟』
幸田露伴――『五重塔』
島崎藤村――『夜明け前』
有島武郎――『生まれいづる悩み』
志賀直哉――『城の崎にて』
谷崎潤一郎――『細雪』
壺井栄――『二十四の瞳』
竹山道雄――『ビルマの竪琴』
井上靖――『しろばんば』
樋口一葉――『たけくらべ』
福沢諭吉――『学問のすゝめ』
正岡子規――『病牀六尺』
国木田独歩――『武蔵野』
小泉信三――『国土の姿』
森田たま――『北海道の思い出』
寺田寅彦――『ふじだなの陰から』
石森延男――『少年よ大志をいだけ』
宮沢賢治――『雨ニモマケズ』
「国語学習が生涯の読書生活を形づくる」――(甲斐睦朗)
私は、中学校国語教科書の編集委員をしているということで、何人もの人たちから、これまでの国語教科書に掲載されてきた幾編もの作品の思い出を聞く機会がありました。その人生の指針やヒントにかかわる思い出の多くはもう一度読み返してみたいという願いで結ばれているのでした。それだけ国語教科書に掲載された作品は心深くに働きかけ、訴えるところが強かったのでしょう。~略~ 何時間もかけた学習の過程でかつての多感な少年少女の心の琴線に強く触れたところがあったからでしょう。――<監修のことばより抜粋>
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