幻の青いチューリップ。その美しさには、あやしい力が隠されている――。 16世紀のトルコを舞台にくり広げられる冒険物語! オスマンの国の都、イスタンブル。花を愛する都の人々が、競って咲かせようとしていたのは、幻といわれる花、青いチューリップだった。羊飼いの少年・ネフィは、アーデム教授とともに、本当に“青い”チューリップをつくりだそうとするが、チューリップをめぐる人々の運命は少しずつ変わりはじめる……。 第45回日本児童文学者協会新人賞 受賞