赤瀬川流に読み解く広重名景ベスト100選
広重名画は「東海道五十三次」だけではない。“好きだから面白い”筆者独自の視点で選んだ百景を“老人力”で読み解き、日本の原風景や情趣を堪能できる画文集に。
広重の風景画を見る気持ちよさは、空気感にひたれることである。空間感覚といってもいい。その場の風や匂い、温度、湿度、空気の透明感、下を見てひやりとする感じ、間近の物にぬっと感じる圧力、といったものが、絵の中にありありと描かれていて、その感触にはっとしてしまう。(まえがきより──赤瀬川原平)
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