“イギリスの薔薇”は逝ってしまった!残された最愛のプリンスはどうなる?
“ウィリアム誕生”から“ダイアナ妃の死”までを克明にたどった世界で最新の伝記を世界で最初に翻訳。悲劇の王子の素顔に迫る!
英国王室・ウィンザー家で起きたこと――ダイアナ妃と夫チャールズ皇太子の愛の破綻、エリザベス女王との嫁姑戦争、ヘンリー王子との兄弟愛。ここには世界のどの家庭でも起こりうる“愛の物語”のすべてがあった!
世界でいちばん大切なひと
愛する人の死を受け入れるのは、それほどたやすいことではない。それが、若くいきいきとして、愛情と思いやりにあふれたダイアナのような人の死であればなおさらだ。彼女は世界中の最も助けを必要とする人々、重い病に苦しみ、飢えと空腹に苛まれ、希望を失った人々に限りない愛情を注いだ。けれども、何よりも深く愛したのは、「わたしの子供たち」ウィリアムとヘンリーだった。かつてダイアナが語っていたように、2人の息子は彼女の最良の友であり、心の支えであり、世界でいちばん大切な存在だったのだ。
ダイアナ妃の贈り物
この本の中には、ダイアナが息子たちに授けたたくさんの贈り物のことが書かれている。遊園地やファーストフード・レストランやテニスシューズのこと……。ダイアナは、王室に生まれた息子の運命を尊重しながらも、彼らができるだけ普通の生活を送れるように努力した。そして、やがていつの日か、ウィリアムが国王になることを考え、人々の苦しみに実際に触れさせた。ダイアナは、人を憐れむ気持ちを、ウィリアムとヘンリーの心に少しずつ植え付けていった。それが彼女から息子たちへの贈り物だったのだ。それはダイアナ自身の中に、自然に芽生えた感情と同じものだった。(エピローグより)
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