震災、交通事故、レイプ、幼児虐待などで心に深い傷を負った人たちが悩まされる不安、不眠、悪夢……。いま注目を集めるPTSD(心的外傷後ストレス障害)から立ち直る法。
【PTSD(心的外傷後ストレス障害:Post-Traumatic Stress Disorder)】
瀕死の重傷を負うような出来事や身体の安全に迫る危険を、患者が体験、目撃、直面したことにより、強い心理的苦痛、不安、不眠、悪夢、恐怖、無力感、戦慄などに悩まされる症状を持つことをいう。
私は、PTSDの患者の家族や友人のために、また目撃者あるいは仕事の一環として救援活動にやってきたためにトラウマを体験してしまった人たちのために、ガイドブックにでもなればと思ってこの本を書いた。しかしなんといっても、これまで治療を探す勇気のなかった人や、助かる方法があるとは思ってもいなかった人に読んでほしいと願っている。――「はじめに」より
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