内容紹介
昭和2年、萩原朔太郎の知遇を得て以来、昭和17年の死まで、常にその周辺にあり、さらには歿後、三度におよぶ全集の編集に携わるなど、三好達治にとって、朔太郎は生涯にわたる師であった。格調高い名文によって、朔太郎との交遊を振り返り、その面影をしのびつつ、同時に、作品の形成過程を緻密に辿る。朔太郎の詩の核心が、批評の美によって浮き上がるまさにライフワークとしての、師へのオマージュ。
目次
- I
- 萩原朔太郎詩の概略
- II
- 朔太郎詩の一面
- III
- 『詩の原理』の原理
- IV
- 『路上』
- 萩原さんという人
- V
- 仮幻
- VI
- 後記 二
- あとがき