久保田万太郎
折口信夫
佐藤春夫
堀口大學
西脇順三郎
永井荷風
文芸のグルマン篠田一士のポエジー讃歌!
短歌と俳句と現代詩――20世紀日本の詩的創造を、ポエジーのひとつの流れとして捉えた、画期的な試み。現代詩のアマトゥール・篠田一士が、詩的言語の成立過程のなかで、重要な結節点に位置する久保田万太郎、折口信夫、佐藤春夫、堀口大學、西脇順三郎の5人に永井荷風を加え、現代詩の全貌を明かした名講義録。日本語のゆたかな富を奪還する、詩への限りない愛。
池内紀
いい作品に惹かれ、感動する。なぜ惹かれ、どのような魅力を感じたのか。その文学体験を深め、洗練させるのが批評というもの。詩的言語に国境はない。また古今ともかかわらない。さらにジャンルも問わないだろう。おおかたの文芸批評家が小説以外は見向きもしないなかで、篠田一士は伝記や紀行記や日記やノンフィクションをよく読んでいた。批評文はもとよりである。そしてこよなく詩を愛した。――<「解説」より>
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