骨の火

講談社文芸文庫
ホネノヒ
骨の火
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内容紹介

少年の持つ純粋さから、カトリックに入信した漆山。高校時代、級友を傷つけ、その告解の機会を逃したことから、神に背き、淪落の道へと迷い込む。大学時代、寄宿先の母娘と通じ、後に2人を死へ追いやったことで、後半生、精神の病に囚われるが、影のようにまといつく娘の父親の存在が、漆山に終末の日を迫る。人間の深奥にある欲望と、罪の意識の相剋の劇を描破した、異色のカトリック文学。

森内俊雄
のっけから難問を突きつけてきた。彼は私に尋ねた。自分はいったい、何のために生きているのだろうか。人が生きる、その本当の目的は、何であるのか、それが知りたい。彼は真面目で真剣だった。私は自分の作品『骨の火』の主人公、漆山陽三がうつし身として蘇り、出現してきたような気がした。漆山より遥に純粋一途な人間が、私を詰問しにやってきた、と思った。――<「著者から読者へ」より>

製品情報

製品名 骨の火
著者名 著:森内 俊雄 解説:富岡 幸一郎
発売日 2004年11月12日
価格 定価 : 本体1,300円(税別)
ISBN 978-4-06-198387-8
判型 A6
ページ数 288ページ
シリーズ 講談社文芸文庫
初出 本書は、文藝春秋刊『骨の火』(1986年4月)を底本としました。