本来反小説な神々や英雄の悲劇の世界を、現代小説に直接「移植」する試みのなかで、古代ギリシャ人の行動様式や神話的モチーフは、そのグロテスクな陰惨さのままに、今もわれわれの内に息づき生き延びているのではないかということを問いかける。「向日葵の家」「酔郷にて」「白い髪の童女」「河口に死す」「神神がいた頃の話」の5篇から成る連作集。
蛇・愛の陰画
倉橋 由美子
昨日、若者たちは
吉田 修一
杜ノ国の光ル森
円堂 豆子
奇跡
林 真理子
眼鏡屋 視鮮堂 優しい目の君に
桜井 美奈
素数とバレーボール
平岡 陽明
タブー・トラック
羽田 圭介
権力の空間/空間の権力 個人と国家の〈あいだ〉を設計せよ
山本 理顕
オリーブの実るころ
中島 京子
感情麻痺学院
前川 裕
パンとサーカス
島田 雅彦
死んだ木村を上演
金子 玲介