“子規という不可思議な魅力”にとりつかれた著者が、作品と資料を徹底的に読み、調べ、洞察の眼を見開いて明治という激動の時代の中に、改革者としての子規の烈風の如き精神の軌跡を鮮かに浮かびあがらせる。後年病床にしばり付けられ絶え間ない激痛に号泣した36歳の短い生涯を貫く強靱な批評魂の体現者・子規。凛として牡丹動かず真昼中 亀井勝一郎賞受賞。