鳥のように自由に獣のようにしたたかにしなやかに瑞々しい二十代の精神を、鋭く真摯に刻む第一文芸エッセイ集。血へのこだわりを示す「紀州弁」「母系一族」をはじめ、「働くことと書くこと」「作家と肉体」「雪と『獣』」「犯罪者永山則夫からの報告」「読者ノートから」「小説の新しさとは何か」などを三部構成で収録。