敗戦後の荒廃の中、赤裸な人間の姿を凝視し、出発した「戦後文学者」12人の文学世界と、その思想の核心。野間宏・救済にいたる全体性。埴谷雄高・夢と思索的想像力。武田泰淳・滅亡にはじまる。堀田善衛・Yes Ido.他。作家大江健三郎の渾身の力を込めて論じた現代作家論。若い世代へ向けた戦後文学者達への導きの書。