如何なれば膝ありてわれを接(うけ)しや──。長崎での原爆被爆の切実な体験を、叫ばず歌わず、強く抑制された内奥の祈りとして語り、痛切な衝撃と深甚な感銘をもたらす、林京子の代表的作品。群像新人賞・芥川賞受賞の「祭りの場」、「空罐」を冒頭に置く連作「ギヤマン ビードロ」を併録。
ゲンバクとよばれた少年
中村 由一,渡辺 考,宮尾 和孝
地ごく
献鹿 狸太朗
長い時間をかけた人間の経験
林 京子,川西 政明
ある手紙のことなど
広中 俊雄
びいどろの城
白石 一郎
阿蘭陀通詞
片桐 一男
私の長崎地図
佐多 稲子
つげの箸 裏十手からくり草紙
早瀬 詠一郎
巷説 水戸黄門
山手 樹一郎
異人館(上)
寝台特急18時間56分の死角
津村 秀介,山前 譲,村山 潤一
我が産声を聞きに
白石 一文