こんなのってないよ!東京から1000キロもはなれた海にうかぶ島に転校した翔(しょう)は、島流しにあったような気分だった。 翔は、5年生。母親の仕事の都合で、東京都小笠原村に、いやいやながらやってきた転校生だ。でも、亜熱帯の父島の自然は、そんな翔のゆううつをふきとばしてくれた。イルカやクジラとの出会い、ウミガメの産卵、色とりどりのふしぎな植物……、すべてがおどろきの連続だった。そんなある日、島の探険に出かけた翔と仲間たちが、洞窟で見たものは……?