探偵は25歳の新進作家・芥川龍之介、本格歴史ミステリー。龍之介は伊達騒動の大悪人・原田甲斐の子孫である友人・原田宗助から先祖の恥をすすぐため、掛軸に隠された暗号解読を依頼される。だがほどなく宗助は、密室殺人の被害者となってしまった。鍵は桜と橘、国史をも揺るがす衝撃的事実とは何か。