哲学者と王女の対話 デカルト46歳、王女24歳の出会いから7年余、60通の交信録 近代哲学の祖デカルトと、王家没落の悲運を背負ったボヘミア王女エリザベトとの間に交わされた書簡60通。心身問題、健康管理、道徳や世界観、国家社会観、情念等、悩める若き王女の真摯な問いに、デカルトが自らの信条を率直に吐露する。そこには、公刊された著作にはない数々の主題をめぐる具体的・現実的な諸問題の展開が見られる。人間デカルトの生の声を伝える貴重な資料。