内容紹介
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目次
- ●「霜」
- ・白き餅(もちひ)われは呑みこむ愛染(あいぜん)も私ならずと今しおもはむ(昭和16年、曉の水)
- ・とどろきは海(わた)の中なる濤(なみ)にしてゆふぐれむとする沙(すな)に降るあめ(海濤)
- ・酢章魚(すだこ)などよく噛みて食ひ終へしころ降りみだれくる海のうへの雨(同前) ほか
- ●「小園」
- ・しづかなる生のまにまにゆふぐれのひと時かかり唐辛子煮ぬ(昭和18年、山上漫吟)
- ・山みづのこもるを聞けば永遠(とことは)に通ふしづかさを何にいなまむ(同前)
- ・隣り間にしゃくりして居るをとめごよ汝(な)が父親はそれを聞き居る(同前) ほか
- ●「白き山」
- ・幻のごとくに病みてありふればここの夜空を雁(かり)がかへりゆく(昭和21年、春深し)
- ・たたかひにやぶれしのちにながらへてこの係戀(けいれん)は何に本づく(同前)
- ・おもかげに立つや長崎支那街の混血をとめ世にありやなし(吉井勇に酬ゆ) ほか
- ●「つきかげ」
- ・淺草の觀音力もほろびぬと西方(さいほう)の人はおもひたるべし(昭和23年、歸京の歌)
- ・税務署へ屆けに行かむ道すがら馬に逢ひたりあゝ馬のかほ(猫柳の花)
- ・天際に觸れたりといふうらわかき女(じょ)くわ氏の顔を思はばいかに(同前) ほか
製品情報
製品名 | 茂吉秀歌『霜』から『つきかげ』まで百首 |
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著者名 | 著:塚本 邦雄 |
発売日 | 1995年09月04日 |
価格 | 定価:1,068円(本体971円) |
ISBN | 978-4-06-159195-0 |
通巻番号 | 1195 |
判型 | A6 |
ページ数 | 400ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 1987年9月、文藝春秋から刊行 |