西洋古代・中世の哲学的伝統を豊かに取りいれて独自のキリスト教的哲学を構築した岩下壮一が、カトリックの教えを問答形式で要約した公教要理を解説。霊的実在についての生き生きした経験や洞察にもとづいたカトリックこそが、人間の真の救いと幸福につながる哲学、真の哲学であると説く。近世哲学にのみ立てこもらんとする昭和の思想界に、カトリックの真理を開示して波紋を投げかけた不朽の名著。