近世日本国民史 和宮御降嫁

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近世日本国民史 和宮御降嫁

キンセイニホンコクミンシカズノミヤゴコウカ

講談社学術文庫

井伊大老横死後幕府の実権を握った久世・安藤は、大老の遺策となった和宮降嫁を朝廷との軋轢緩和の一とするも、乾坤一擲、外夷掃除の大力量はなかった。時に公卿岩倉具視、御降嫁を公武合体の楔子とすべく天皇の諮門に答えて上書。はじめ忌避していた和宮もついにこれを承諾。。「惜しまじな君と民とのためならば身は武蔵野の露と消ゆとも」と詠じて東下。自ら将軍家茂の御台所としてその生涯を捧ぐ。


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目次

●第1章 井伊横死(おうし)後の政状
 1 井伊大老横死後の幕閣
 2 水戸齊昭(なりあき)の死(1)
 3 水戸齊昭の死(2)
●第2章 水戸藩の内情
 1 齊昭死後の水戸
 2 水藩三長老の意見書
 3 三長老の激徒 ほか
●第3章 和宮御降嫁(かずのみやごこうか)問題の発端
 1 姑息偸安(こくそとうあん)の政治
 2 和宮御降嫁の原因及び動機
 3 誰が和宮御降嫁の発案者であるか ほか
●第4章 幕府の御降嫁再願
 1 主上、和宮御降嫁の要願を斥け給う
 2 和宮御降嫁について、酒井所司代(さかいしょしだい)の再上申書
 3 関東閣老の再要願書(1) ほか
●第5章 水戸勅諚(ちょくじょう)取戻し再願問題
 1 水戸勅諚取戻しに関する老中及び酒井
 2 主上、勅諚返納に関する関東側の要請を拒否し給う
 3 幕府側更に強請す。(1) ほか
●第6章 幕府の御降嫁強請
 1 幕府和宮御降嫁再願に対する勅書
 2 和宮御降嫁一件について、幕府側の奉答文(1)
 3 和宮御降嫁一件について、幕府側の奉答文(2) ほか
●第7章 和宮御降嫁の裏面運動者
 1 橋本勝光院の書翰(しょかん)
 2 岩倉具視、意見書を奉る(1)
 3 岩倉具視、意見書を奉る(2)
●第8章 和宮御降嫁拝承の経緯
 1 主上の御決心、和宮を諭させ給う
 2 和宮、拝辞の書を奉らる
 3 和宮拝辞につき、宸翰(しんかん)を九條関白に賜う ほか
●第9章 幕府の御降嫁催促運動
 1 和宮御降嫁と朝紳(ちょうしん)の不服
 2 有栖川宮(ありすがわのみや)家と御内約の解除
 3 和宮御降嫁に関する久世廣周(くぜひろちか)の書翰(1) ほか
●第10章 幕府の御降嫁公式奏請
 1 御東下時期についての難題
 2 九條関白と酒井所司代との往復書簡(1)
 3 九條関白と酒井所司代との往復書簡(2) ほか
●第11章 御降嫁問題の大停頓(だいていとん)
 1 勅允(ちょくいん)未だ

書誌情報

紙版

発売日

1992年07月06日

ISBN

9784061590342

判型

A6

価格

定価:1,708円(本体1,553円)

通巻番号

1034

ページ数

488ページ

シリーズ

講談社学術文庫

電子版

発売日

2013年08月02日

JDCN

0615903400100011000N

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