
古代日本と古墳文化
コダイニホントコフンブンカ

日本の古墳は、4世紀から7世紀にかけての約400年間に集中的に造営され、その数は10万ぐらいと推定される。本書はまず、古墳の名称や形態、また棺や墓室と埴輪など、古墳や古墳文化に関する基本的な知識を整理し、さらに朝鮮半島や中国を主とした東アジアの中での日本の古墳文化の位置づけまでを試みた。古墳時代の歴史と文化をさぐることによって、古代日本の実像を明らかにした格好の古代史入門。
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目次
序 考古学と古墳研究
1 古墳へのアプローチ――外からの視点
1.古墳の名称と伝説
2.古墳の形
3.前方後円墳の起源
4.古墳と濠
5.群集墳と古墳群
2 古墳へのアプローチ――棺や墓室と埴輪や石人
1.埴輪のさまざま
2.石人・石馬と古墳
3.巨大な木棺
4.横穴式石室
5.石棺と陶棺
6.墓室を飾った壁画
3 古墳へのアプローチ――副葬された品々
1.さまざまな副葬品
2.三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)
3.玉と冠
4.古墳と武器
5.土師器(はじき)と須恵器(すえき)
4 被葬者と古墳の年代
1.東アジアの古墳
2.天皇陵古墳
3.記紀・万葉と古墳
4.風土記と古墳
5.島々の古墳
5 古墳研究の諸問題
1.古墳を造った技術
2.古墳と権力
3.古墳の終末
結び 日本人と古墳
書誌情報
紙版
発売日
1991年04月05日
ISBN
9784061589667
判型
A6
価格
定価:836円(本体760円)
通巻番号
966
ページ数
236ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
装丁: 蟹江 征治(カニエ セイジ)