哲学以前

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哲学以前

テツガクイゼン

講談社学術文庫

本書は、戦前戦後を通じて長い間、知的青年として不動の地置を占めていた。この爆発的に読まれ続けた理由は、何が人生にとって大切であるかを、改めて自覚させる根拠を与えてくれたこと。また、本書が哲学への巧みな入門書であると同時に、デカルトやカントと並んで西田幾多郎の「自覚に於ける直感と反省」を取りあげて、現存する日本人の思索力を高く評価し、学問的な希望を与えてくれたからである。(今道友信・解説より)


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目次

● 真理思慕
1 真理への愛欲と知欲=知識欲
2 新生としての哲学的精神
3 哲学への要求と非難
● 立場と世界
1 学問とは何か
2 そのままの事実すなわち純粋経験とこれを見る立場
3 種々の立場、立場における真理及び立場以前
4 立場とその立場における世界
5 立場の立場=哲学の立場
6 常識と哲学、さらに立場の考察
7 科学と、科学批判としての哲学
8 科学の方法と哲学の方法
9 芸術的の態度
10 宗教的の態度
11 真理について
12 科学的の立場における実在と真理
13 芸術及び宗教と絶対界
14 結論=道徳と哲学

書誌情報

紙版

発売日

1988年04月04日

ISBN

9784061588240

判型

A6

価格

定価:1,287円(本体1,170円)

通巻番号

824

ページ数

350ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

本書は、勁草書房刊『哲学以前』(1984年7月、第16刷)を底本としました。

著者紹介

著: 出 隆(イデ タカシ)

1892~1980。岡山県生まれ。東京帝国大学文学部卒業。日本大学、法政大学、東洋大学で教授職を歴任後、東京帝大助教授、教授を務める。専攻は西洋哲学史、アリストテレス研究。著書に『ギリシヤの哲学と政治』『アリストテレス形而上学』『アリストテレス哲学入門』『西洋哲学史』『ソクラテスの道』『ギリシャの哲学と政治』『ソクラテス以前』、訳書にエピクロス『エピクロス――教説と手紙』、アリストテレス『形而上学』など。ほかに「出隆著作集」がある。

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