内容紹介
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目次
- ●1 芭蕉の誕生
- ・芭蕉誕生前/杜甫の佗びをはかる/孤独の底の共感/杜甫の詩境/盥(たらい)に古人の詩情を聞く ほか
- ●2 「野ざらし」の旅
- ・旅立ちの心/観念と感覚の乖離(かいり)/猿を聞く人/天命の悲しみ/木枯しの姿
- ●3 「冬の日」の交響(1)
- ・連句のルール/発句・脇・第三/四句目から六句目まで/初裏(しょうら)の一句目から六句目まで
- ●4 「冬の日」の交響(2)
- ・初裏の七句目から十二句目まで/名残の表六句目まで/名残の表七句目から十二句目まで/名残の裏
- ●5 「笈の小文」の旅
- ・風狂の旅人/能舞台のワキ僧/吉野の桜/須磨・明石/蛸の夢
- ●6 「猿蓑」の達成
- ・俳諧史の展開/都近き心/閑の系譜/連衆心(れんじゅしん)の中で/「猿蓑」の達成
- ●7「軽み」への道
- ・軽みへの志向/重みと軽み/点取俳諧の流行/「軽み」への新たな決意/日常性の中の詩/自由無碍(むげ)の境地
- ●8 『おくのほそ道』の世界
- ・『おくのほそ道』の執筆時期/首尾の照応/三角形の構図/前半と後半と/曾良の旅日記との比較 ほか
- ●9 不易流行
- ・老荘的筆法/この一筋/造化随順/不易流行論の構造/不易流行論の必然性
- ●10 本情論
- ・詩領域の拡充と表現の自由/「松のことは松に習へ、竹のことは竹に習へ」/本情論/風光の真本意と本情