人体に秘められた不思議な力。大自然と宇宙を動かすミラクル・パワー。不可視の生命エネルギーとしての「気」の謎を、中国五千年の歴史のなかに渉猟する。 気功師の脳波の謎――ベテランの気功師が目をとじ、安静にした状態では、α波の振幅がきわめて小さい。それは一般の人にくらべて、2分の1以下であり、いわゆる脳死にちかい状態である。しかも気功師の場合、脳波の部分をトポグラフィでみると、α波は前頭部に多くあらわれているが、一般の人は後頭部にしかない。一般の人の前頭葉にα波がでれば、それはボケの前兆を意味している。気功師はもちろん脳死状態にあるわけでもなく、ボケがはじまっているわけでもないのだが、脳波の状態でみるかぎり、一般人とは大きく異なっていることがわかる。――本書より