ゆさぶり、知の共有、トップとミドルの提携など、常識をくつがえす、戦略創造の方法は?企業繁栄のための必要な条件を求め、パラダイムを転換し、変革への道を探る。組織活性化の方法論、運動論を豊富な実例をとおし語る意欲作。
変化の渦をつくる――パラダイム革新に成功した企業を見ていると、変化の渦、流れが非常にうまくつくりだされていることに、気づく。シャープでは、差別化の範例としての734 プロジェクトの成功につづいて、ニューライフ商品戦略、ニュービジネス商品戦略などの変化が起こり、その変化を拡大再生産するようなビジョンがつくりだされた。そのような渦、流れをつくるには、入びとを動かす、人びとの感情に働きかける、ということが必要である。汚いことばを使えば、変化をあおることが必要なのである。そのためには、通常の経営管理論というよりも、むしろ運動論ともいうべき発想が要求される。企業のなかにダイナミックな流れをつくる、運動論が必要なのである。――本書より
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